足寄動物化石博物館の化石教室があったので、参加しました。
茂螺湾のアショロア発掘場所の観察、地層の観察。螺湾での化石掘りです。
コロナ前は阿寒でのタカハシホタテもあったのですが、今年はないようです。
・集合場所は国道241号線沿いにある、らわん蕗の里駐車場(足寄町螺湾本町)。
トイレはここですませます。
▼ アショロア発掘地点(足寄町茂螺湾)
集合場所から各自の車で螺湾川沿いの道道をさかのぼります。看板の所から茂螺湾川に分岐すると未舗装です。更に進み、車を止めます。
アショロア発掘地点の橋の所で解説。写真の護岸のところが発掘現場だそうです。茂螺湾川沿いでは他にも多数の動物化石が見つかっています。
アショロアというのは、ほ乳類の仲間で、束柱類。デスモスチルスの祖先だそうです。化石は約2500万年前のモラワン層から1976年に発見されました。
アショロアの骨はカイギュウに近く、デスモスチルスの骨はクジラに近いそうです。いろいろなことから海の生物か陸の生物かを決めてゆくのだと感心しました。
・アショロア、デスモスチルス、ベヘモトプス、パレオパラドキシア、アショロ・カズハヒゲクジラ等は足寄動物化石博物館で観察できます。
・この沢は、白糠線が通る予定だったものと思われます。
▼ モラワン層の観察(足寄町茂螺湾)
アショロアが見つかったモラワン層を見ました。観察場所は螺湾川(左)と茂螺湾川(右)の合流点です。
この橋の下で川を渉り、前に見える崖の左側、螺湾川側の崖に向かいました。
前日の雨で水かさが増しており、数人いた子どもの長靴では水の中を歩くのと変わらなかったようです。
モラワン層は2500万年くらい前の地層。岩石の種類は忘れてしまいました。
更に川を渉り。茂螺湾川の方の崖を観察。石を割ったりしました。
また、2度川を渉って戻りました。中央の浅瀬を右岸に、奥の橋の下を左岸に。子ども達も渉ってました。
▼ 螺湾で化石採集(足寄町螺湾本町)
螺湾小学校裏の螺湾川へ移動します。川が増水しているため、迂回しました。右の車の前に螺湾川が流れています。
途中では大きなラワンブキなどの横を通過。右にヘルメットが見えます。コロポックルのようです。
川沿いの斜面で化石を探します。
化石を探すのは、今から約530~360万年前の地層で、本別層だそうです。
ここで採れる貝の化石は、貝殻がなくなって、貝殻の表面の形や模様が残っています。印象化石というそうです。手で持った貝がうまく写っておらず、植物の化石。
採集場所から螺湾小学校。ここで川を渉る予定でした。
終了後は現地解散。それぞれの車で帰りました。
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螺湾の化石掘りは、7年前にも参加しました。
今回参加した理由は、昨年行くのを忘れた旧上足寄小中学校跡と前回知らなかった旧東小学校跡を訪ねることもありました。足寄の東部まで足を伸ばすことはあまりないので。
しかし、前回の化石教室の後に気がついたことがありました。
白糠線の予定線が、鯉方信号場-茂螺湾駅-螺湾駅-中足寄駅、だったのです。
アショロアの発掘地は茂螺湾。化石採集場所が螺湾。前回の化石教室とは、白糠線でつながっています。
上足寄小中学校、旧東小学校のほかに、中足寄、螺湾等を訪ねた後、化石教室に参加しました。
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たくさんの資料を用意して説明してくださり、どうもありがとうございました。