しのうしのブログ

たまに外出

《十勝21》 廃校・廃線 池北線⑥ <塩幌=陸別-上足寄-オンネトー-螺湾> (4/5)

廃校 茂足寄小学校阿寒鉱山小学校富士見小学校 

《十勝21-4》 廃校・廃線 池北線⑥ <上足寄-オンネトー-上螺湾>

小原の沢足寄町美利別)


足寄川の右岸支流です。上足寄から3㎞ほど螺湾に向かったところにある川です。


一度、見学に行きました。小原の沢には石灰岩、チャート、緑色岩が不規則に集まった露頭があります。生成環境の異なる地層が混在しているのが、付加体の特徴だそうです。
川岸に穴(へこみ)が見られました。アイヌ語地名のporu-un-nay「洞窟・ある・川」と関係ありそうな気がしました。

茂足寄小学校足寄町茂足寄)


上足寄から阿寒湖方面に10kmほど進み、国道241号線の北側です。国道沿いに校門があります。


校舎は上の方にあったようです。茂足寄集落センターが建っています。1915年私設の教育所として開校、1916年に茂足寄特別教授場、1928年に茂足寄尋常小学校になりました。1969年上足寄小学校と統合しました。

阿寒硫黄鉱山小学校足寄町茂足寄)


雌阿寒岳から掘り出した硫黄を、索道で運び、精錬していたようです。1977年の国土地理院ウェブサイトからです。下の中央やや左から右上にかけて国道があります。そのすぐ左に見える左下から直線的な線は索道跡と思われます。その終点付近に集落がありました。阿寒硫黄鉱山の鉱山集落にあった学校です。


オンネトー入口から約4km、足寄町のほぼ東端です。国道から入る林道の入口になります。林道が通行止めなのでここまでです。学校の場所がわからないので、行ってみても学校跡を見つけられそうもありません。
1955年茂足寄小学校阿寒硫黄鉱山分校で開校し、1958年阿寒硫黄鉱山小学校になり、1966年再び分校に。1968年茂足寄小学校と統合しました。

錦沼・オンネトー足寄町茂足寄)


野中温泉からオンネトーへの途中に錦沼があります。錦沼の水はオンネトーに流れ込んでいるようです。


錦沼は鉄イオンが鉄酸化細菌で酸化鉄になり、酸化鉄の褐色、つまり鉄さびの色になって沈殿しています。生きている細菌です、元に戻るまでには長い時間がかかります、自然を大切に。

湯の滝足寄町上螺湾 阿寒摩周国立公園内)


湯の滝駐車場から1.5キロメートルほど歩くとつきます。


ここでは、マンガン酸化細菌と糸状藻類(シアノバクテリア)の働きで、マンガンイオンから二酸化マンガン(黒色です)が生成されているそうです。2019年、テレビ番組の「ぶらタモリ」に登場したことがあります。生きている細菌です、自然を大切に。


素人仕事ですが、教材用に作成した雌阿寒岳の模型です。標高で色分けしていたものの上から噴出別に塗り直しました。①が駐車場、その左はオンネトー。②が湯の滝。右の山頂~手前の赤色が阿寒富士。紺色がポンマチネシリ(雌阿寒岳)、紺色は湯の滝の所にも見えます。左の黄色は西山、左奥の茶色は北山。

富士見小学校足寄町上螺湾)


道道664号沿いです。オンネトー湯の滝駐車場から砂利道に入り、舗装と合せて約8㎞。校舎は残っているようです。農家さんに利用されています。1956年開校、1966年上螺湾小学校と統合しました。


この日は曇りでしたが、富士見小学校の所なら阿寒富士が見えると思います。これは2019年にオンネトー湖畔から撮った阿寒富士(右)と雌阿寒岳です。

ラワンブキ観賞圃場足寄町上螺湾)


道道664号沿いです。富士見小学校跡からは5km余り。道路の反対側に駐車できます。


螺湾川です。螺湾といえば、ラワンブキ、昔から有名です。大人の背丈よりも大きくなります。北海道遺産でもあります。収穫は6月頃。昔、バイクの後ろに長いフキを縛り付けて帰る人を見たことがあります。
子供の頃、雑誌か新聞でラワン材というのを発見。螺湾にはフキ以外にも有名なものがあるのか、と思っていました。