廃校 協成小学校、広尾第二小学校
廃駅 新生駅、広尾駅
廃線 広尾線
●新生駅(広尾町野塚12線)
1960年に開業した広尾線の駅です。野塚駅から2.8km。1987年広尾線の廃線で廃止になりました。
国道から12線を東に少し入ります。このあたりにあった踏切の北に駅がありました。道路は直線化されたようで、駅は道路のすぐ北にあったことになりそうです。ホームは線路の東側(右)にありました。
駅のあたりは木と草ではっきりしません。道路沿いにあったという待合所などはありませんでした。
◆協成小学校(広尾町ラッコベツ4線)
新生駅から12線をさかのぼり、道道987号に入ります。曲がってから1km余。楽古川と札楽古川の間、道道沿いです。現在、学校跡は全面牧草地のようです。畑に入るこの入口が学校への道の痕跡でしょうか。ここからまっすぐ数十メートル行ったところに校舎があり、南(左)側がグランドだったようです。
1911年に楽古特別教授場が開校。1932年札楽古特別教授場(1923年開校)と統合し協成尋常小学校と改称、1965年広尾小学校と統合しました。
△ビラオトリ層(広尾町ラッコベツ)
国道を楽古川の南からビラオトリ林道に入ります。
600mくらいで一の沢川にかかるビラオトリ橋があります。この川がピラウトルのようです。ピラウトリはpira-uturで「崖・の間」と思われます。合流する楽古川に崖があるのかもしれません。日高の平取と同じです。
ビラオトリ層は数枚の泥炭層と、角ばった細かい礫や粘土層でできているそうです。
ビラオトリ橋の少し北の所を、楽古川を渡った広尾線が通っていました。草でよく見えませんが、この先でピラウトル川を渡っていたようです。
▼楽古川・・・上原、ラツコベツ「ラッコ」。永田、rak-ko-pet「火消川」。意味はよくわかりません。楽古川は二股になっていて、楽古川はメナシクシラッコベツ「東側を通る楽古川」、札楽古川はシュムクシラッコペツ「西側を通る楽古川」、だそうです。
道道414号の突きあたり。1932年に広尾線の終着駅として開業しました。新生駅から4.9km。1987年広尾線の廃線で廃止になりました。しばらく鉄道記念館として駅舎が残っていましたが、2018年に解体され、バス待合所だけになりました。
周辺は鉄道記念公園でパークゴルフ場などがあります。広尾線に関する展示物は海洋博物館・郷土文化保存伝習館に移したそうです。
2005年に広尾駅前で撮った写真の上部です。
駅跡付近から見える大丸山。サンタランドがあります。
◆広尾第二小学校(広尾町公園通南4)
1976年広尾小学校が大きくなったため分離新設されました。2011年旧広尾小学校と統合し、現在は(新)広尾小学校になっています。
休みの日でしたが、グランドで子ども達が活動中でした。じっくり観察できませんでした。駐車場の奥に見える古そうな百葉箱は、広尾第二小学校時代からのものでしょうか。