しのうしのブログ

たまに外出

《日高1》 廃校・廃線 富内線① <清水-日高町=日高岩内> (1/4)

・十勝清水から日勝峠を越え、旧日高町(現日高町日高地区)に入ります。

上川管内占冠村の南ですが、日高管内になります。 

廃校 千栄小学校三島小学校 

《日高1-1》 廃校・廃線 富内線① <清水-千栄-三島> 

日勝峠(清水町清水)


日勝峠は日高(日高町)と十勝(清水町)の間の峠です。標高1022m。日勝トンネルを出ると、日高になります。写真の場所は峠ではなく、日勝峠第一展望台の所から清水方面です。


駐車場から上に登っていくと大きな花こう岩の塊が見られます。日高山脈形成よりも古い時代の岩だそうです。
かつては日勝峠の日高側に、三国の沢覆道という長い覆道があったのですが、2016年の台風による道路崩落後なくなったようです。

嶺雲大橋日高町千栄)
国道274号線沙流川の蛇行の先端部分を橋で越えている所です。


かつて、橋の左にある旧道を歩いて見学に行きました。ポロシリオフィオライトの岩石(緑色片岩・変斑れい岩・角閃岩など)を観察することができます。君の沢から浪の沢までの区間に分布しているそうです。ポロシリオフィオライトは、幌尻岳をのせる緑色の岩石群だそうです。


写真は嶺雲大橋付近の変斑れい岩(斑れい岩が角閃石に移行する時の中間的な存在)です。

ウェンザル林道日高町千栄)


国道274号線清見橋のところです。ウェンザル林道は右方向です。正面の橋と奥のトンネルは旧道のようです。右から流れてきた、ウェンザル川はここで沙流川に合流しています。
見学のチャンスを逃すことが多く、一度も行ったことはありません。道沿いを何ヶ所か観察すると、ポロシリオフィオライトと日高変成帯を観察することができるそうです。
一般に日高山脈は、東側(十勝側)の地層が新しいそうです。


写真はいただいた、ウェンザル林道の緑色片岩(玄武岩などが比較的低い温度で変成作用を受けたもの)です。

ウエンザル川・・・沙流川の左岸支流です。国道の新清見橋の所で沙流川と合流しています。更科、「悪い沙流川」。何が悪いのはわかりません。

千栄小学校日高町千栄)


千栄の集落にあります。国道から少し南に入った所です。校門が残っていて、学校名もついています。


校舎の前に千栄小学校跡の碑があります。一部がうすくなり読みにくくなっています。


校舎の前には車が多数とまっていました。現在、ラフティングの会社が利用しています。
1908年私立教育所として発足、1909年千露呂教育所になりました。1943年千栄国民学校になりました。1998年日高小学校と統合しました。

三島小学校日高町千栄)


千栄小学校跡から5㎞ほど千露呂川を遡ります。学校跡の碑があります。奥は木が生えていますが、正面付近が校舎跡で、左側がグランドだったようです。
1947年千栄小学校三島分校として開校。1948年当地に移転。1949年三島小学校と改称。1974年千栄小学校と統合しました。


開校時の場所はわかりません。1947年まで三井鉱業千露呂鉱山(クロム)がありました。事務所はこのパンケユクトラシナイ川(左)沿いの道を500mほどさかのぼった所だったそうです。鉱山の施設を借りていたようなので、そのあたりでしょうか。閉山後、閉校時の場所に移転しました。


この川に架かる橋には川名が三井の沢となっていました。
三島は、三井鉱山の「三」と、福島団体の「島」からの地名だそうです。