しのうしのブログ

たまに外出

十勝川温泉付近で河原の石の観察

十勝川で石の観察会があったので、参加しました。

いろいろな川の石を観察して、十勝平野のでき方を知る。
川の石は上流の地質を反映しているそうです。
すべてに参加しているわけではありませんが、十数回行われているそうです。

今回は、十勝川温泉付近の十勝川です。十勝中央大橋のやや下流です。

ここは、日高山脈から流れてくる札内川。北部の火山(カルデラ)から流れてくる音更川。などの合流点よりも下流なので、いろいろな石が見つかるそうです。

 


分担して石を探し、標本箱に入る大きさに割ります。

我々の担当は、変成岩のホルンフェルス。

わりと見つかりやすい石なので、小さく割って箱に収まるようにするのに、あまり時間がかかりませんでした。

 


余った時間、十勝石探しをしました。残念ながら見つかりませんでした。人が多数来るところなのでほとんど拾われているようです。
水かさが増した後、また、運ばれてきているかもしれません。

 


それぞれが集めた石を並べて、標本を作ります。

 


昼食は、十勝川温泉近くの公園です。ハナックという花時計があります。通路には、十勝平野の地史を書いたパネルが多数あります。

 


午後からは、作った標本を使って、ミニ講座。場所は、昼休みに利用した、足湯前の芝生です。

 


作った標本です。

左から順に
1段目:黒雲母花こう岩、トーナル岩、閃緑岩
2段目:斑れい岩、デイサイト、輝石安山岩
3段目:流紋岩、凝灰角礫岩、片麻岩
4段目:緑色岩、ホルンフェルス、珪岩

ホルンフェルス・閃緑岩・斑れい岩・トーナル岩などは、日高山脈から、
安山岩流紋岩・凝灰角礫岩などは糠平方面からだそうです。

 


その後、十勝平野を望む十勝が丘展望台から、地形を観察しました。
中央の橋は石を探した、十勝中央大橋です。左奥、十勝川の向こう側は、幕別台地です。十勝川は左に流れています。


中央奥に小さく白い柱が2本見える所が、十勝大橋です。その南側(左側)が帯広市街です。奥の山々は日高山脈です。

 

緑ヶ丘公園に帰ってきました。

木の下に多数のキノコが生えていました。


その横の木の所。まつぼっくりをくわえたエゾリスが2匹で戯れていました。

 

・標本の見本まで作成し、いろいろと用意してくださった先生方、ありがとうございました。