しのうしのブログ

たまに外出

釧路方面へ見学に行きました② 釧路海岸の地質(その1)

・釧路に宿泊し、この研修も2日目です。地名紹介で長くなり、3回に分けました。

釧路コールマイン釧路市春採など)
バスでコールマインの施設を車窓から見ながら移動しました。
行きと帰りに通ったので、一つにまとめています。釧路コールマインは2001年設立、2002年に太平洋炭礦を引き継ぎました。


釧路コールマインの選炭工場。社名は太平洋炭礦のままです。
太平洋炭礦は、50年以上前に小学校の修学旅行で見学しました。


ズリ山らしいです。上に乗っているのは石炭。


コンベア。ズリ用でしょうか。


選炭工場に池が三つありました。シックナーというようです。

・これからは地質の観察になります。
この付近の地層は、次のものがあります。舌辛(したから)層、雄別層、天寧(てんねる)層、春採(はるとり)層、別保層、去来牛層、知方学層、老者舞層、汐見層、などで、古第三紀の地層のようです。

岩見浜海岸釧路市益浦4)


玉葱状風化。水がしみこんで、昼夜の温度差の膨張収縮によって同心円状に割れるようです。


砂岩です。茶色に見えるところは水がしみこんで鉄が酸化しているそうです。


見づらいですが、下の礫岩が別保層、上の砂岩が春採層だそうです。


砂の中の赤いものはチャート。


蜂の巣状風化。岩石が蜂の巣状に穴が開いています。 タフォニという構造。岩から水が蒸発する過程で、塩類の結晶が成長し、その部分の岩石をもろくしていくことで作られるそうです。


石炭の層があります。釧路の炭鉱は春採層の石炭を採掘しています。春採層ができた頃は、扇状地の先端になり、植物も茂っていて、埋もれて石炭になりました。ここでは石炭層があまり厚くありませんが、西へ進むと厚くなっているそうです。
開国後、1857年からの白糠での採炭がよく知られています。1年前の1856年オソツナイで採炭したそうです。オソツナイ(獺津内)は益浦のここ岩見浜付近だったようです。


案内・説明の境先生に教わって、シーグラスを拾いました。
コハク探しもしました。

メガネ岩釧路市桂恋)


バスからです。この近くに毘沙門天稲荷神社があります。毘沙門のメガネ岩とも呼ばれるようです。