廃校 黒石小学校
廃駅 黒石平駅、電力所前仮乗降場、糠平ダム仮乗降場、糠平駅
廃線 士幌線
駅逓 清水沢駅逓、糠平駅逓
▽ 清水沢駅逓 （上士幌町黒石平）
1922年12月に開設されました。1936年頃まであったようです。ひがし大雪博物館の『大島亮吉の足跡をたどる』によると、「1923年7月21日 元小屋の清水澤駅逓に宿泊」とあります。元小屋は地名のように扱われています。今は元小屋ダムの名前で残っています。作業をする囚人の宿泊所があったところだそうです。二の沢より少し下流の音更川左岸。大正の地図では、北緯43度20分の少し北に元小屋とあります。
写真は、国道から旧道の入口と思われるところ。その道は直接駅逓の横を通らないかもしれませんが、現国道より音更川の近くを通っていました。違っていて、単に畑への入口かもしれません。
● 黒石平駅 （上士幌町黒石平）
1987年に廃止された士幌線の駅です。下り列車（糠平方面・勾配を登る方向）が停車しました。旧国道から下る階段が残っていました（過去形）。
2021年、国道が付け替えになりました。線路跡に国道が通り、旧国道の覆道等が撤去になり、階段もなくなりました。10月、道路は通れますが、工事が続いていて近づきにくいので、仙翠橋から駅跡方面。まだ歩道は通行止めです。崖のコンクリートの所が覆道だったとすると、その向こう側、低い方の新しい国道部分に黒石平駅があったと思われます。何もないかもしれませんが、工事が終わってからゆっくり近づいてみましょう。
● 第三音更川橋梁 (上士幌町黒石平)
黒石平駅に行った時、第三音更川橋梁の駐車場に車を停めたので、仙翠橋から撮影できました。北海道遺産のアーチ橋梁群の一つです。説明板があります。1936年完成、71m。
▽ 糠平電力館 （上士幌町黒石平）
むかし、入ったことがありました。場所は国道沿いだったと思います。1984年から2000年までありました。現在、付近は工事の事務所になっているようで近づきませんでした。
建物跡の空き地の写真の代わりに、探し出した当時のパンフレットです。入館料は無料でした。
● 電力所前仮乗降場 （上士幌町黒石平）
1987年に廃止された士幌線の仮乗降場です。上り列車（帯広方面・勾配を下る方向）が停車しました。1980年発行、弘済会道内時刻表では、索引の地図には載っていませんが、本文中の時刻表には載っていました。逆光で見づらいですが、線路跡から仮乗降場（帯広）方面です。
◆ 黒石小学校 （上士幌町黒石平）
国道から少し入った所です。学校の周辺には電源開発(略称でんぱつ)関係の住宅等がありました。時間がなかったのと、車高の低い車では大変だったので、学校のあったと思われる方面だけ。わだちは大したことがないのですが、枝が多数落ちていて踏むと、車の下にぶつかりそうです。1953年開校、1970年上士幌小学校と統合しました。
高校の時、上士幌方面から通っている電源開発関係の同級生がいました。閉校の時期を考慮すると、この学校に通った可能性があります。
● 糠平ダム仮乗降場 （上士幌町糠平）
糠平ダムができたあと、1956年に開業した仮乗降場です。廃止時期はわかりません。龍門トンネルを抜けてすぐにある糠平跨線橋の下だそうです。一応、跨線橋の上から。右奥が龍門トンネル、手前の橋が跨線橋、下を見てもよくわかりません。
橋の上からはトンネルが見えます。こちらは第５糠平トンネル。
1964年頃列車に乗って糠平へ行ったことがあります。そのときもあったのでしょうか。あれば、通ったか、見たかした可能性はあるのですが。十勝平野に住んでいると珍しかった、トンネルしか覚えていません。
▽ 糠平駅逓 （上士幌町糠平）
1931年開設といいます。詳しいことはよくわかりません。駅逓取扱人と富士見館(現・中村屋)が同じ鈴木泰助氏。旅館になったのかもしれません。
かつて冬に泊まった時の中村屋です。
● 糠平駅 （上士幌町糠平）
1987年に廃止された士幌線の駅です。1937年に開業。糠平ダム建設のため1955年に糠平温泉近くに移転しました。国道の糠平トンネルを抜けて、右の道に入ります。現在は鉄道資料館が建っています。入場したことはありましたが、訪問した日は休館でした。
周りにもいろいろなものがあります。
