《日高2》廃校･廃線えりも町 <目黒－襟裳岬－幌泉> (３／３)

廃校　東洋中学校、旧東洋小学校、東洋小学校、歌別小学校、幌泉中学校笛舞分校
学校　旧えりも高校、旧笛舞小学校
駅逓　幌泉駅逓

◆東洋中学校・旧東洋小学校（えりも町東洋)

校地を道道34号が通ったようです。校舎は道道のここから北側にかけてあったようです。

南側の東洋生活館と駐車場の所はグランド跡になります。入口付近に校門があったのかもしれません。駐車場の向こう側に見える盛土の道が校地を通った道道です。その向こう側に校舎がありました。
東洋小学校は、1893年当地に移転しました。1983年閉校時の場所に移転しました。
併置だった東洋中学校は、1947年幌泉中学校東洋分校として開校、1957年東洋中学校になりました。1965年幌泉中学校と統合しました。

◆東洋小学校（えりも町東洋）

旧校地から約200m。この校門のところから登って行きます。学校への標識があります。

最近の統合なので、校舎が残っています。

石が見えますが、閉校の碑ではないようです。

グランドの向こう側にサッカーのゴールがあります。最近まで使っていたのでしょうか。
1883年油駒分校として開校。1893年焼別(ヤンゲベツのことでしょうか)に移転しました。1942年東洋国民学校。1983年当地に移転しました。2021年えりも小学校と統合しました。
東洋は、油駒(あぶらこま)・歌露(うたろっぶ)・小越(の一部)・歌別(の一部)を統合してできた地名です。

▼ヤンゲベツ･･･永田、yanke-petで「揚川」。｢陸に揚げる・川｣のようです。東洋小学校の西を流れている川でしょうか。

◆歌別小学校（えりも町歌別）

道道34号から200mくらい北へ進みます。手前がグランド跡で奥に校舎がありました。小学校時代からのものと思われる体育館があります。

体育館左の校舎跡には保育所、手前のグランドの一部に歌別生活館が建っています。

道路に面したところに門らしきものがありますが、つながっている塀が学校らしくないような気もします。
1903年歌別分教場として開校、4年生までが通ったそうです。1937年歌別尋常小学校になりました。2000年にえりも小学校と統合しました。

▼歌別川･･･幌泉の南で太平洋に注ぐ川です。ota-petで「砂浜の･川」、だそうです。
旧歌別村は1906年合併して幌泉村大字歌別村になりました。現在の新浜･歌別･東洋です。

▽猿留山道（えりも町歌別・庶野・目黒）

幌泉～追分峠～沼見峠～目黒間、約30kmの山道。現在残る往時の山道は約7～8kmといわれています。
伊能忠敬や松浦武四郎も通った道です。2018年国指定史跡になりました。
猿留山道を歩く会があります。2022年に参加しました。2023年は所用で参加できませんでした。

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◆移転したえりも高校跡（えりも町新浜207-8）

場所ははっきりしませんが、旧校舎は併置だった幌泉中学校の所にあったようです。現在の町民体育館からえりも小学校にかけてでしょうか。中央が町民体育館、左がえりも小学校、右に一部が見えるのがえりも中学校。
1949年幌泉中学校併置で浦河高校幌泉分校として開校。1952年に幌泉高校。1954年から1965年襟裳分教場設置。1960年当地に独立校舎完成。1971年えりも高等学校と改称。1988年現在地の新校舎に移転しました。

▽幌泉駅逓（えりも町本町か）

場所など詳細はわかりません。会所は幌泉川の東で、現在の市街地にあったようです。1872年から1934年まで。初代取扱人は蛯子源次郎氏。
依田勉三が明治14年10月と明治15年7月と明治16年5月に幌泉に来ています。明治15年は田中氏に宿しています。

▼幌泉･･･poro-enrumで「大きな･岬」説が多いようです。松浦、秦、永田、など。pon-enrumも見えます。今は川の名前でもあります。元は岬の名前だったのでしょうか。
旧幌泉村は1906年合併して幌泉村大字幌泉村になりました。現在の本町･大和･新浜･歌別です。幌泉村は1959年幌泉町になり、1970年えりも町と改称しました。

◆幌泉中学校笛舞分校・移転した笛舞小学校跡（えりも町笛舞）

国道の北の道から曲がり、道を上がっていくと突きあたりに1974年にできた校門がみえます。門の先がグランド跡です。左側に漁組の倉庫が建っています。