しのうしのブログ

たまに外出

陸別町の地層観察に行きました

陸別町の小利別方面で岩石などを観察する機会があったので参加しました。

廃駅 小利別駅 
廃線 池北線 

場所は十勝の北東部にある陸別町で、常呂帯の観察です。 
4か所ほど観察する予定だったのですが、バス終了時間の都合で、2か所になってしましました。
十勝でも遠い所になるので、行くだけでも時間がかかります。

観察予定は、中生代の小利別層と古第三紀陸別層です。

陸別市街東側入口斗満川沿いの小利別層(時間の都合で省略)

陸別町分線の採石場の小利別層


白っぽいのは石灰岩
塩酸をかけると二酸化炭素の泡が発生します。


チャートや緑色の緑色岩類、などがあります。撮影場所は風化しているようです。
石灰岩・チャート・緑色岩などが不規則に入り混じって堆積したものがメランジュ。
メランジュは付加体の特色だそうです。
付加体というのは、海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込むときに、陸成の砂泥とともに、海洋プレートで運ばれてきた、チャート・石灰岩・緑色岩などが陸側に付加したもの。


あまり行かないところなので、石探しに力が入っている人もいました。

小利別駅跡(陸別町小利別)

昼食はふるさと銀河線(池北線・網走本線)の小利別駅の横でとりました。トイレもあります。


このあたりが池北線跡、陸別・足寄方面。


こちらは置戸方面です

陸別町林内のチャート岩体

チャートと聞くと、硬くて、よく見かけるのは赤っぽい色のもの。


これは本棚にいつも置いてあるチャート。主に二酸化ケイ素でできています。


ここで拾ったのは少し赤い色がうすい。


ここのチャートは風化していて、崩すことができます。
似たような岩石に、赤色泥岩もあるそうです。
小利別は内陸なので、寒暖差が大きい。冬は北海道でも寒いところで、氷点下30度以下になります。


石の黒っぽく見える部分は二酸化マンガンが含まれているところ。


そこに、オキシドールをかけると酸素の泡が発生します。


観察した露頭の反対側です。電柱の後方に見える盛土は十勝オホーツク自動車道

マンガン鉱山

小利別にマンガン鉱石を採鉱する鉱山があったそうです。林内の東の方ににあったようです。ここからはそう遠くではなかったのかもしれません。
「林内」は地名です。

△中陸別陸別層(時間の都合で省略)

小利別層を不整合におおっている礫岩層。古第三紀の層。
炭層を含んでいるそうです。

・遠いところなのに、準備をしていただきました。暑い中、説明ありがとうございました。冷房のきいたバスの中が長かったので、暑さがあまり気になりませんでした。