しのうしのブログ

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《十勝20》 廃校・廃線 十勝鉄道① <帯広=戸蔦-八千代=基松> (2/6)

廃校 稲田中学校
廃駅 (十勝鉄道)四中前駅工場前駅信号所農学校前駅十勝稲田駅
廃線 十勝鉄道(戸蔦線)
学校 十勝農業学校

《十勝20-2》 廃校・廃線 十勝鉄道① <四中前=十勝稲田>

◆移転した十勝農業学校跡帯広市西4南23)
1920年十勝農業学校として開校しました。校地は西4〜6条23〜26丁目でした。建物は西4南23付近。1935年7月に現在地(稲田町)へ移転。1948年に十勝農業高校と改称、1950年に川西農業高校と改称、1967年現校名の帯広農業高校になりました。
創立100周年の2020年、選抜高校野球大会に出場予定でしたが、新型コロナで大会が中止になりました。


現在は一部がその敷地と重なっている明星小学校に農業学校跡の記念碑があります。


明星小学校敷地の北には二宮像の台座のみあります(西4南22)。

●(十勝鉄道)四中前駅帯広市西6南25)


開設年不明、1959年廃止の駅です。帯広第四中学校の近くだとすると、南25丁目付近でしょうか。とてっぽ通りの24丁目から南方面。左側、門の見えるところが四中です。
帯広第四中学校は帯広第三中学校の一部と、稲田中学校から1951年にできたそうです。日甜工場の近くの稲田中学校から四中に通うようになったので、新たに四中前駅ができたのでしょうか。それとも既存の駅名の改称なのでしょうか。

・市街地各駅の開設年・廃止年・改称年、場所にわからないことがあります。まとめてみました。
1920年十勝農業学校開校。1923年大谷女学校開校。1924年十勝鉄道旅客開始。1935年4月明星尋常小学校開校。1935年7月十勝農業学校が稲田に移転。1935年12月女学校前駅と農学校前駅が開設。??年女学校前駅改称または廃止。??年明星校前駅開設または改称。1951年帯広四中開校。??年四中前駅開設。1959年各駅廃止。

●(十勝鉄道)売買川橋梁帯広市西7南31)


とてっぽ通り南端の延長上です。売買川のこのあたりに橋梁があったようです。川を渡った南側は住宅地になっています。

売買川・・・札内川の左岸支流です。表現にもいろいろあり、訳も諸説あります。今までの表現、ウウェカリプ<永田>、ウリカベ<松浦>、ウリカリップ、ウレカウ、ウレカリ<松浦>、ウレガリップ<安田>、ウレガレップ<依田>、ウレンガベ<安田>、ウレカレヒ<吉田>、などなど。「か」の次の4文字目の音に「い」はないです。「うりかり」川という人を、心の中では、市民と認定しています(個人的なものです)。

旧帯広町の範囲は西が西4号(今の西15条)、南は売買川でした。
売買村がありました。主に札内川と売買川の間。1902年戸蔦村等と合併。1915年合併して大正村大字売買村、1924年分村して川西村大字売買村になりました。帯広市稲田、川西、富士、清川、太平などです。

●(十勝鉄道)工場前駅帯広市稲田町南8線)


1924年開設、1977年廃止の駅です。区画整理と河川改修ではっきりしません。イトーヨーカドーの西側、ボーリング場の道路沿いのあたりでしょうか。


その反対側。線路は日甜建物の北側(右側)を通っていました。
1920年北海道製糖(現・日本甜菜製糖)帯広工場が完成しました。1970年に芽室製糖所ができたので、1977年帯広製糖所は閉鎖しました。そのため貨物営業が廃止になりました。

2012年十勝鉄道の芽室製糖所からの鉄道輸送が終了しました。

●(十勝鉄道)信号所帯広市稲田町基線)


1959年廃止。元の場所がよくわかりません。奥に見える、日甜の北側(左)からと南側(右)の線の合流していたあたりでしょうか。公園東通りのローソンと南の病院との間に線路跡らしきものがあります。このあたりで合流していたものと思われます。

稲田中学校帯広市稲田町)

ここは今の稲田小学校です。南側に古い校門を見つけました。稲田中学校は1947年開校、稲田小学校に併置でした。1951年に帯広第三中学校の一部と統合し、新設の帯広第四中学校(西5南25)ができました。
稲田小学校は1928年開校。この小学校から、豊成小学校、大空小学校、花園小学校(一部)、が分離しました。正門前の道路にエゾリス用のアニマルパスウェイがあったと思います。

●(十勝鉄道)農学校前駅帯広市稲田町西2線)

1935年開設、1959年廃止の駅です。帯広農業高校の帯広畜産大学側の西2線沿です。十勝農業学校が移転したので設置されたようです。

農高の敷地内から西2線方面。道路の向こう側は帯広畜産大学。西2線は、弥生新道の延長部で、帯広広尾道の帯広川西インターチェンジへ向かう道なので、拡幅が予定されています。工事が始まっているようです(2022年7月)。

帯広農業高校は漫画「銀の匙」の舞台です。稲田兄妹、別府くん、豊西さん、富士先生、清川先生、太平先生、八千代先生、広野先生など十勝鉄道沿線の地名も多数登場します。

●(十勝鉄道)十勝稲田駅帯広市川西町西2線)

1932年開設、1959年廃止の駅です。4号と5号の間だと思われます。ここは川西墓地の北側で工事事務所風なところ。似たものが南側にもあるので、はっきりしません。十勝鉄道はこの先しばらく、西2線沿いにありました。左の西2線は拡幅予定の道路です。
刑務所前-川西中前-ここ はランニングで通りました。今は交通量が増えてやや危険な感じになりました。

△下川西の砂丘帯広市川西町西2線5号)

今から約1万8千年前の恵庭岳の噴火で噴出した火山灰が偏西風で十勝まで運ばれてきました。その火山灰が吹き集まり盛りあがって砂丘になっていました。古砂丘は他の場所にもありますが、ここは観察地として知られていました。現在、観察できる砂丘がなくなったようです。

2018年にはまだありました。豊西には約4万年前の支笏の火山灰と重なった複合砂丘もあるそうです。