しのうしのブログ

たまに外出

《十勝11》 廃校・廃線 道道56号線 <浦幌-本別> (1/3)

廃校 浦幌高校常盤小学校常室小中学校上常室小学校
廃線 大和鉱業馬鉄
学校 旧浦幌中学校旧浦幌高校旧浦幌小学校

《十勝11-1》 廃校・廃線 道道56号線 <浦幌-常室>

浦幌駅浦幌町本町)
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1903年開業の根室本線の駅です。大正時代に、常室川支流にあったケナシ鉱まで、大和鉱業の馬鉄が伸びていました。

◆ 移転した浦幌中学校跡浦幌町住吉町)
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現在は浦幌小学校が建っています。浦幌中学校は1974年に現在地(万年)に移転しました。敷地の手前に校舎があり、グランドは向こう側でした。そのころは平屋だったので、1968年5月16日の地震の際、窓から脱出してこちら側へ避難しました。

◆ 移転した浦幌高校跡浦幌町東山町)
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以前は国道がまだ町の中を通っていたので、山の近くにある感じでした。体育館が残っていて、室内ゲートボール場になっているようです。こちらの道路側に校舎があり、体育館の右側がグランドでした。1984年に閉校時の場所(帯富)に移転しました。

◆ 移転した浦幌小学校跡浦幌町宝町)
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今は総合スポーツセンターができています。道路側に旧浦幌小学校跡の碑があります。左のグランド跡は健康公園になっています。1982年 浦幌中学校跡(住吉町)に移転しました。
スポーツセンターには少年団の大会で来たことがありました。

浦幌高校浦幌町帯富)
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旧校舎時代ですが、知り合いがたくさん卒業しています。1950年浦幌村立池田高校浦幌分校、1952年浦幌村立浦幌高校、1954年浦幌町立に。1963年道立移管。1984年当地に移転し、2010年に閉校しました。周りにソーラーパネルがあります。建物は利用されていないようです。
地名の帯富(おびとみ)は浦幌川左岸支流のオベトン川からつきました。オベトン川の表現にはオヘツウンネフ、オベトゥンネプなどありますが、意味がはっきりしないようです。

常盤小学校浦幌町時和)
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浦幌高校から3.5kmくらい。かつてと道が変わり、新しい道路が学校跡の近くを通るようになったようです。この道路から50mくらい先の所に校舎があったようです。碑があるといいます。
左の道を行きたかったのですが、木材の仕事をしていました。多数の車両が並んでいて、重機で作業中でした。ゆっくり学校跡を訪ねる雰囲気ではありませんでした。1921年開校。1959年浦幌小学校の分校になり、1966年浦幌小学校と統合しました。

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帯広にあるお菓子屋さんの六花亭が「サイロ」という、児童の詩を載せた冊子を毎月発行しています。むかし、それに載った詩があります。題名は「春」、作者が常盤小学校1年の児童です。山育ちの者にとって懐かしい風景の詩。「サイロ」の50周年の本にも載っています。春にフクジュソウを見るとその詩を思い出します。

常室小中学校浦幌町常室)
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道道56号沿いで、道道500号との分岐点にあります。TOKOMURO Lab & Cafeになっています。ワークスペースでしょうか、たくさんの車両が停まっていました。

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右側にも校門がありました。常室小学校は1900年開校、2005年浦幌小学校と統合しました。併置していた常室中学校は1968年浦幌中学校と統合しました。そういえば、始業式の日に常室中学校からの生徒がクラスで紹介されました。

常室川・・・浦幌川の左岸支流です。松浦、トコムロ。永田、tokom-oro-putu(枝川口)。更科、トコム・オロ(こぶ山・の所)。山田、tokom-oro(ぽこんと盛りあがったような山・の所)、など。その山はどの山のことでしょうか。

上常室小学校浦幌町福山)
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大正9年の地図ではもう少し北に学校のマークがあります。閉校時は、たぶん道道500号沿いのここだと思います。常室から約5.5㎞。正面から左にかけてグランドで奥が校舎だったと思われます。1909年開校、1969年常室小学校と統合しました。

大和鉱業馬鉄浦幌町炭山)
常室川の右岸支流にケナシ川があります。その上流にケナシ鉱があったようです。大正時代(1918-21)にそこから浦幌駅まで石炭運搬用の馬鉄がありました。

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常室から約10㎞。ケナシ川合流点やや上流の常室川の橋から。馬鉄はここの少し下流(左)で常室川を渡っていたようです。地図ではここの南に炭礦事務所が見えます。写真は木で隠れていますが、右前方がケナシ川の沢のようです。