しのうしのブログ

たまに外出

《十勝9》 廃校・廃線 士幌線④ <清水谷=十勝三股-鹿追> (3/3)

廃校 三股小中学校
廃駅 十勝三股駅
廃線 士幌線音更本流森林鉄道
駅逓 然別湖駅逓

《十勝9-3》 廃校・廃線 士幌線④ <三股-糠平-鹿追>

十勝三股駅上士幌町三股)
f:id:sinousi-2:20211116150744j:plain
1987年に廃止された士幌線の終着駅です。北海道内で最も標高の高い所にある駅でした(約660m)。駅舎は1994年に撤去されたそうです。電信柱の奥、左右にある緑の木の間あたりに駅舎があったようです。ここから北方面へも線路は伸びていました。そこから音更森林鉄道がありました。林業が衰退し、人口が減ったため、1978年から、十勝三股駅糠平駅間はバス代行運転になりました。

f:id:sinousi-2:20211116150820j:plain
士幌線の延長部分が通っていたと思われる方向。

f:id:sinousi-2:20211116150858j:plain
駅名標は三股山荘の所にあります。
三股というのは音更川が本流・十四の沢・中の川の三つに分かれているからだそうです。

三股小中学校 上士幌町三股)
f:id:sinousi-2:20211116150929j:plain
十勝三股駅の東、丘の上にありました。車で行こうとしたのですが、手前に小川ができていました。水は浅いので行けそうですが、小さい車なので、水までの段差で何かあっては困るので断念しました。

f:id:sinousi-2:20211116151004j:plain
この道を上り、少し進んで、右に入ると学校があったはずです。大きめの車か、距離はありますが長靴があるとよいようです。上士幌町の歩みにはないのですが、校舎の改築があったような気がします。三股小学校は1944年三股国民学校として開校、1976年に糠平小学校と統合しました。併置していた三股中学校は1966年上士幌中学校に統合しました。次に来る機会があったら、持っていませんが、車高の高い車にしましょう。

音更本流森林鉄道上士幌町三股)
f:id:sinousi-2:20211116151034j:plain
国道を曲がり三股小学校へ向かう道から十勝三股駅方向です。

f:id:sinousi-2:20211116151105j:plain
上の反対側、貯木場があったあたりでしょうか。国鉄の延長部分を挟むように森林鉄道の路線があり、それがまとまり、音更川上流へ延びていたようです。1944年に開設され、1958年に廃止になりました。森林軌道が三の沢、五の沢などにも延びていたそうです。

f:id:sinousi-2:20211116151133j:plain
立入り禁止の建物がありました。

十勝三股カルデラ上士幌町三股)
三股は盆地になっています。負の重力異常があることがわかっていたそうです。カルデラの長径は約14キロメートル。100万年ほど前、複数回の大噴火があり、4度にわたって火砕流を放出しました。火砕流十勝川温泉近く、御影付近、屈足付近などで見ることができます。

f:id:sinousi-2:20211116151209j:plain
あまり盆地に見えませんが、三国峠展望台からです。右端にみえる山は軍艦山でしょうか。三股はその左方手前になります。

・駅も学校も出てきませんが、糠平から幌鹿峠を通って鹿追方面へ。観光案内的ですが。

然別湖上士幌町鹿追町
f:id:sinousi-2:20211116151245j:plain
左岸が上士幌町、右岸が鹿追町なので、天望山(くちびる山)側は上士幌町です。然別川を遡って行くとある湖だから然別湖になったと思われます。湖から流れ出て、地形図に然別川と書いてある川は、本来to-oma-pet(湖・に入って行く・川)だそうです。駅逓の名にもなっています。特定外来生物であるウチダザリガニの防除行っています。

f:id:sinousi-2:20211116151319j:plain
正面の道は行き止まりのように見えますが、幌鹿峠を通り糠平へ行く湖岸の道があります。通行止めでなければ、車で行くことができます。

f:id:sinousi-2:20211116151410j:plain
最近、湖に消えて行く線路として、よく耳にするようになった湖底線路を見てみました。湖の南端です。船を引き上げるためのレールのようです。

然別湖駅逓鹿追町然別湖畔)
f:id:sinousi-2:20211116151451j:plain
トーマベツ駅逓という表記もありました。1925年開設。場所はわかりません。これは湖岸にある顕彰碑です。

白樺峠鹿追町北瓜幕)
f:id:sinousi-2:20211116151521j:plain
西ヌプカウシヌプリと東ヌプカウシヌプリの間にある峠です。名前は白樺峠ですが周囲にはダケカンバが多いそうです。ダケカンバの葉の葉脈は10前後でシラカンバの葉脈は7前後だそうです。木肌も違いがあります。写真はバス停のある西ヌプカ方向。

f:id:sinousi-2:20211116151546j:plain
岩場に動くものがいたので、ナキウサギか、と撮りました。ナキウサギが人のいる所に出てくるはずはなく、リスでした。
氷河期の生き残りといわれるナキウサギはこの付近に生息しています。耳の短いナキウサギがウサギの仲間である理由を習いました。①糞が丸い、②尾が短い、③上顎の前歯が2列、④採餌に前足を使わない、等があるそうです。

f:id:sinousi-2:20211116151618j:plain
ここから山に入り、岩のすき間から冷たい風が吹き出る、風穴の観察に行ったことがあります。温度計で測定しました。9月初めに行ったのですが、そのときの風穴内の温度は7℃くらいでした。

▼ ヌプカウシヌプリ (鹿追町士幌町)・・・ 東西二つの山があります。nup-ka-us-nupuriで「野の・上に・(いつも)いる・山」だそうです。

扇ヶ原展望台鹿追町北瓜幕)
f:id:sinousi-2:20211116151652j:plain
十勝平野を見下ろすことができます。火砕流などによる地形と然別川の氾濫原がわかるそうですが、素人にはよくわかりません。
2019年にNHIKの連続テレビ小説なつぞら」がありました。そこに登場した天陽くんのモデルが画家の神田日勝です。その日勝がここから描いた絵が、1969年のカレンダーに使われました。日勝は有名だったので、子供の頃でしたが、覚えていました。

菅野温泉鹿追町然別)
f:id:sinousi-2:20211116151721j:plain
ここから道道85号を右へ行くと然別湖です。まっすぐ北へ進み、道道1088号をシイシカリベツ川に沿って15キロほど行くと菅野温泉があります。近くにキャンプ場があり、キャンプ場近くの川沿いにある露天風呂に入ることができました。

上士幌町の廃校は全部登場したと思います。
上音更小中学校、北居辺小中学校、黒石小学校、清水谷小学校、勢多小中学校、豊岡小学校、糠平小中学校、萩ヶ岡小中学校、東居辺小中学校、北門小中学校、三股小中学校