しのうしのブログ

たまに外出

御影の十勝川で、岩石の勉強

清水町御影の十勝橋付近の十勝川へ、岩石の標本作りに出かけました。

十勝川中流御影で岩石標本作り

道道734号線の十勝橋です。架け替えの橋脚がありました。
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我々の班の担当はホルンフェルスと凝灰角礫岩。

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このような川原で探します。

見つけると入れ物に入る大きさに割ります。それぞれの岩石を全員の分を作ります。
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私が見つけたのはホルンフェルスが数個、これ知っています。
凝灰角礫岩は0個、これは他の石と区別がつかない。それ以前に名前を覚えられない。

小さく割った後は、それぞれを容器に入れ、その容器を並べます。
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100円ショップで売っているケースに、並べてある岩石を入れます。

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標本ができました。左上から、
1段目、①黒雲母花崗岩、②石英斑岩、③輝石安山岩(灰色)
2段目、④輝石安山岩(紫色)、⑤石英安山岩、⑥流紋岩
3段目、⑦黒曜石(少量の斑晶を含む)、⑧凝灰角礫岩、⑨溶結凝灰岩
4段目、⑩緑色岩、⑪ホルンフェルス、⑫チャート

その後はミニ学習会です。
理解できる内容は一部だけです。
ここは、十勝川上流からと、佐幌川など日高山脈からも石が流れてきます。
十勝川上流からは、火山があるので、火山岩などが流れてきます。
日高山脈からは、深成岩や変成岩が多く流れてきます。
深成岩は①、変成岩は⑪、⑩⑫は遠い海洋底で作られた岩石、だそうです。
地表や、浅いところでできる火山からの岩石は、②~⑨のようです。

見て名前がわかるのは、花こう岩・安山岩・十勝石(黒曜石)・ホルンフェルス・チャートの5種類くらい。もう少し知識を増やしたいものです。

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自力で十勝石をやっと1個だけ見つけました。音更川や居辺川だとすぐに何個も見つかります。(中央の大きめの石です)
詳しい人に見てもらいました。この十勝石は75万年くらい前にできたそうです。

十勝三股火砕流の観察

帰りに、近くにある十勝三股火砕流の観察をしました。ここは私有地です。

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士幌線十勝三股駅があったところは、盆地になっています。約100万年前、大噴火が起こり、カルデラができました。4回の火砕流があったそうです。
ここで見られるのは、1回目と3回目の火砕流です。1回目の火砕流は下の灰色の部分。3回目はその上のオレンジ色に見える部分。さらに上の方の茶色は、渋山層という80万年前くらい前の地層だそうです。十勝三股からここまで50㎞位あります。これだけの量が運ばれました。自然の力はすごいです。

いろいろなことから、十勝平野のでき方が解明されていくそうです。

▼御影・・・昔はサ子ンコロ(子の読みは「ね」)といいました。駅名も佐念頃駅でした。日高山脈の方で花こう岩、つまり御影石がとれることから御影村になり、1922年駅名も御影駅と改称しました。

・何回も現地に足を運んで、準備をしてくださった先生方、ありがとうございました。